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恋愛リアル
ゴ
それから約1ヶ月は無事に過ごしせた俺だった。

いつものように学校へ行くとムスっとした黒い悪魔がたくさんの女子に囲まれていた。
あんな悪魔のどこがいいんだか。

「毎朝ご苦労だねー。」

残念だけど朔弥は君達なんか相手にしないよ。あいつかなり面食いだから。無駄な体力は使わない方がいいと思うけどな。

「おはよう、本田くん。」

「あっ柊ちゃん!おっはよう。」

はぁー。なんて可愛いんだろう!柊ちゃんは俺にとって癒しだよ!純粋で汚れてなくて照れ屋さんで緊張するとすぐどもっちゃって顔真っ赤にするし。天使だなマジで。

「今日もすごいね。」

「あーアレねー。女子の皆さんは頑張るねー。アイツ全く興味ないのに。」

「…しかたないよ。だって、朔弥カッコイイし。それに…少しでも見て欲しくてああやって頑張ってるんだよ…。」


ちょっと柊ちゃん?どうしちゃったの?
今のってまるで恋する乙女発言じゃないの!
そーっと天使を見下ろすと切なげな、少し苦しそうな瞳。その視線の向こうには黒い悪魔。

アッアレ?もしかして柊ちゃんて…。

「柊!」

「あっ!夏樹。どうしたの?」


ん?夏樹ってどっかで聞いた名前…。

「さっき渡すの忘れててさー。これ」

「あっ!昨日発売のCD!今日買いに行こうと思ってたんだ!ありがとう。」

何?この展開は…。
こいつあの時の奴じゃん!柊ちゃんの知り合いなわけ?だったら何で今まで一度も顔あわせなかったんだ?
疑問と同時に俺の頭の中には忘れかけていた光景が甦る。


「じゃあ昼にな?」

「うん。」

立ち去る間際に俺の姿を確認すると綺麗な顔でクスッと笑う。瞳は獲物を狙う捕食者の様に鋭く、それにゾクっと寒気がした。

コッコワイ!俺もしかして狙われてる?ギャー!!誰か助けて!食べられちゃうよー!

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あきゅろす。
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