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恋愛リアル

「あっ…あのー。」

今目の前にしている現実が信じられないといった様子のツンツン頭。

「…おっ俺…帰るわ。じゃあ、またな夏樹。」

失態を見られ追い出すわけでもなく、今まで散々イイと言ってやりたい放題だったくせにそそくさと立ち去る先輩。


「帰れ。テメェとは二度とヤラネエよ!ヘタクソ!」

見られた相手よりもヘタレ男が逃げ出して行く根性無しに腹を立てる俺。

全裸でその場に取り残された俺は、深く溜め息を吐き最中に脱ぎ捨てた制服を着直す。

「…なんか、邪魔したみたいで悪かったな。」

「別に…。」

コイツ知ってる…。
柊が好きになった奴と良くつるんでる奴だ。
俺が着替える間、ツンツン頭は顔を赤くして視線を合わせようとしない。
何回も見られた事あるし、俺は全然恥ずかしくなんかねぇけど。
良く見ると身長高いし、まあまあカッコイイし、遊んでるっぽいし、中途半端な終わり方で満たされてねぇからコイツで我慢してやるよ。

「ねぇ。名前なんて言うの?」

「へっ?あっ俺?本田 敬吾だけど。」

「ふーん。敬吾て言うんだ。俺は、槙村 夏樹。」



一応自己紹介をすると敬吾の元へゆっくり歩みより、そのまま両手で頬を包み込み顔を引き寄せ、触れるだけのキスをする。




「ねぇ、敬吾。さっき途中で邪魔されちゃったから辛いんだ…。」






唇を移動し耳元で囁く…。




「お願い…抱いて。」




これで落ちない男はいない。俺には絶対の自信があった。

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あきゅろす。
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