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恋愛リアル
イチ
−夏樹 Side−

何がおもしろいんだか…。
アイツの顔を見るだびに、なぜかイラっとした。


敬吾は誰の前でも調子良くヘラヘラと笑い、オネエ言葉を使っては周囲を笑わせていた。
俺にはその意味がまるで分からない。
だってそうだろう?何で毎日毎日他人に気使って笑わしてなきゃなんねぇんだよ。それに何の意味があるんだ?悲しくても、苦しくても、常に笑らってなきやなんねえなんて。
それとも単なる馬鹿なのか?
けど、俺の前のアイツは全然違う。俺に気が付くと、逃げるように背を向けるし、話しかけても時々シカトしやがるし、すげぇムカつく態度。
こんなに俺様が話しかけてやってんのに、あのクソ野郎。いちいちムカつくのになぜか敬吾に近づく事を止めようとは思わなかった。俺をそうさせるのは誰よりも高いプライドのせい。
あんなやつ、俺に落ちたら即効捨ててやる。俺に溺れ狂えばいい。その為なら、何だってしてやる!
今の俺はこう思う事でしか、この場に立っていられない。



あれから敬吾についていろいろ調べた。あらゆる手を使って。


たかが一男子高校生の素性なんて、そんなたいした事じゃない。
どこに住んでるとか、アイツの親がでかい会社の社長で金持ちとか、将来は医者を目指してるとか。奴隷が持ってくんのはそんな情報。
確かに知っておいて損はないだろうけど、興味もない。むしろ俺が知りたいのは女関係。
どんな女と付き合って来たかとか、好みとかそっちの方。だから仕方なく俺様直々に情報収集をすることに。
以外にも身近に情報源があることに気付いた。

「…ハ…ハア…あ!そこイイ!アッ…」

「すっげえ締まる。お前ホントにここ好きだな。」

うずく穴を男のモノで埋められ、激しいピストン運動でイイ所をしつこく突かれながら、紅く立ち上がる突起を摘まれる。その刺激に俺はたまらずイヤラシイ声を上げた。
コイツとはカラダの相性がいい。今まで一番長いセフレ、3年の中萱 悠馬(ナカガヤ ユウマ)。コイツとは入学する前からだ。お互い気が向いたときに連絡し合って、ヤりたい時にヤる。
コイツもかなり遊んでるから。なんでコイツが情報源たって気付いたかっていうと、奴隷の持ってきた情報。偶然にも敬吾と悠馬が同じ中学でしかも同じバスケ部だったからだ。
たまには奴隷も役に立つ。

「…アッ…イ…イヤ…」

S入ってる悠馬の好みに合わせて嫌がるフリをすると、俺の中でさっきより悠馬がでかくなる。フッこんなんでイイなんてお手軽な奴。なんだかおかしくて笑っちまう。
全くキモチ良くないわけじゃない。無意識に喘ぎ自分で腰振ってるぐらいだし。けど…どんなに感じても俺はどこか冷静で、悠馬の激しい動きや感じてる表情をこの目で見ても、晃史としてる時の様な、自分がどうしようもなく熱くなるあの感じが全くなかった。それは他の誰としても同じで、特に晃史とは無理だって分かった時から。最近の俺はちっとも満足出来ない。

「イヤじゃねえだろ?そんなエロい声出して。」

「…イッイヤッあ…イッちゃう!」

それでもカラダは正直で、悠馬にまたがり自ら腰を振りながら乳首を痛いらい吸われ、硬く立ち上がる俺のモノを扱かれると、あえなく達した。イッた俺を満足そうに見つめると悠馬も俺の中に欲を吐き出す。独特の疲労感に力が抜けて悠馬の肩に頭を預けると、声を出して笑った。


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あきゅろす。
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