恋愛リアル
イチ
―夏樹 Side―
時刻は午後6時―
空は夕闇に包まれ、もうすぐ夜が訪れようとしている。
校内に残る者はもうほとんどいない。
シーンと静まりかえる教室。
ある一室から不自然な物音が響く。
「…あぁ…はっ…ん…」
「夏樹…いいよ…すごくいい…ハア…ハア…」
俺は今3年の先輩(男)とヤリ中。
何を?って決まってんじゃん! セックスだよ。
俺ゲイなんだよね。それに快感に弱いから気に入った男がいるとつい自分から誘っちゃってヤッちゃう。
俺の場合、ノンケとかあんまり関係ない。この美貌だからすぐみんな落ちる。今まで落ちなかった奴なんていねぇよ。
それにリピーターも多いから日によっては3人ぐらいとやるし。ウザイ奴はすぐ切るけど。
「…あん…センパイもっと…もっと突いてよ!」
コイツは不合格だな。
アレのでかさも固さもイマイチだし、テクないし、全然キモチ良くない。
あー!早くイけよ!!
ダメな相手にイライラし始めた頃、開くはずのない入口のドアが勢いよく開いた。
げっ!マジで!!もしかして鍵閉めるの忘れてた?
後ろから突っ込まれ机に伏せる格好で開いた入口へ目を向けると、こちらも目を丸くして驚いた顔のツンツン頭が立っていた。
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