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キミのトナリ
H
こんなに泣いて朔弥を困らせて、迷惑ばかりで…。
本当…情けなくなる。

優しいキスを受けると不思議に気持ちが落ち着いて、涙が止まっていた。
目尻に残る涙を朔弥の舌にペロッと舐め取られる。
それにドキドキしていると、また朔弥が軽々と僕を抱き上げバスルームを出て、一度床に降ろされると当たり前のようにタオルで身体を綺麗に拭いてくれる。
すごく身体が怠くて動けそうになかったから助かったけど、何だか申し訳なく思ってしまう。
そんな風に思いながら『ありがとう』と言うと、朔弥が優しく笑ってくれた。

「そういえば、昼メシまた食ってねぇだろ?」

突然投げ掛けられた質問に、まだあまり働かない頭をフル回転させ、必死に思い出そうとする。
図書館に行った帰りに買い物して帰ろうと思って…。
お昼は、何て言うか…。

「…忘れてた。」

朔弥からハァーっと盛大なため息が聞こえる。

「明日からしばらく俺ん家な!」

「エッ!?…なっ…何で?だって手伝い…」


「兄貴の手伝いは今日で終った。メシ抜かねぇようにずっと一緒に居て監視してやる!」

そう言った朔弥は、ニヤっと怪しく笑った。
でも、目が笑ってない!
僕は、嬉しいようなそうじゃないような複雑な心境で、その顔を見つめた。


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あきゅろす。
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