キミのトナリ
H
再び唇が重なり、だんだんと深く、激しいものへと変わって行く。
「止めろって言っても無理だから。」
キスの合間にそう告げると、返事する余裕もないくらいにコクコクと必死に何度も頷く。
そのままベットへ押し倒し、柊のTシャツを無造作に引き上げ真っ白な素肌に手を滑らせ、久々の滑らかな感触を味わいながら胸の赤い突起に触れ、指で転がすように刺激する。
「…んっ…はぁさっ…さくゃ!…あっ。」
「ん?」
「…あっ…あの子とも…っつ付き合ってるの?」
質問の意味が全く理解出来ない。
今この状況で何を言い出すんだ?予想もしなっかた質問に思わず手が止まる。
柊の不安げな顔を見て、俺は大事な事を言ってなかったのにようやく気付いた。
「付き合ってるのは俺とお前だろ?あの女とは何でもない。勝手にされただけだし。」
「そう…なの?」
「お前、自覚なさ過ぎ。もう一度はっきり言っとく、俺が好きなのはお前だけだ。」
しっかり柊に届くよう真っ直ぐ目を見つめ、優しくキスをすると、また大きな瞳をうるうるさせる。
さっきまで、いったいどれだけ不安だったんだろう。
まだこれだけじゃ全然消えてないのかもしれない。
「それから…こんなことするのも、お前にだけだから。」
そのまま、柊の履いているジーンズと下着を一気に下ろし、露になった柊のモノを握るとそれに舌を這わせる。
「いや!やだぁ…ああっ…さく…やめて!」
柊が引き離そうと俺の頭を掴み、必死に抵抗する。
その行為とは反対に、柊のモノは与えられる刺激で徐々に硬さを増し、先からは粘り気のある体液が流れ出す。
まさか、男のモノを舐めるなんて考えもしなかったが、嫌悪感は全くない。
それどころか、今は柊の可愛い反応がもっと見たい。
もっと乱れさせて、感じている姿が見たい。
根元からツーっと上へ舌を這わせ先端までたどり着くと、そのまま咥え込み手で扱きながら上下に頭を動かす。
「いやぁっ!…はぁん…あっ…。」
イヤイヤと頭を振り抵抗を続けるも、手と唇と舌で与えられる刺激に次第にその力も弱まり、カラダを震わせながら甘い声で鳴く。
感じているのが恥ずかしいらしく、そんな顔を見られたくないというばかりに、さっきまで俺の頭を抑えていた両手で今度は自分の顔を隠した。
「柊、顔見せて。」
一度口を離し、柊の手を優しく握ると握り返され、顔を隠す手がゆっくりと下ろされる。
そこには真っ赤な顔をして涙を流す可愛い柊がいた。
「怖い?」
「…うん。」
「でも、気持ち良いんだ?」
意地悪な質問に、恥ずかしそうに目をギュッとつむりコクンと頷く。
それから恥ずかしがって、しばらく俯いたまま。
スッゲー可愛い!!
『食べちゃいたいぐらい可愛い』ってこういう事言うんだな。
今までに無い程興奮し、俺の下半身はもう限界まで張り詰め、硬くなる。
必死で保っていた理性がプツンっと切れ、噛み付くように柊の唇を奪った。
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