キミのトナリ E 結局、バカなガキが思いつく方法なんてこんなもんで、何が何だか理解出来てない柊をそのままに、勝手に二人だけになれる場所へ急ぐ。 目的地は、柊の家。もちろんさっきからずっと繋いだ手は離さない。 あの家からなるべく柊を離したいなんて思いながら、こういう時には都合がいいとか、ずいぶん安易で勝手な考えだ。 通り馴れた道に目指す場所が分かったのか、柊は黙って着いてきてくれた。 「柊が好きなのは誰?」 部屋に入るなり、呼吸もままならないほど激しくキス。 思考が低下してきたところで柊を質問攻めにする。 「…さっ…ぁ…さくや…。」 突然のキスにも、質問の意味にも、柊の頭は相当混乱してるんだろう。 「じゃあ、俺が好きなのは?」 「えっ?…ぼっ僕?」 ほら、やっぱり分かってない。 「 そこ、疑問じゃなく肯定。 」 お仕置きとばかりに、スルッとシャツの中へ手を滑り込ませて、乳首をぎゅっとつねってやった。 「やぁっ!!」 「俺が好きなのは誰だ?」 「僕…です。」 控えめな声で返ってきた答えに一応合格点をやった。 だが、相変わらずの自信の無さ。 今日は、徹底的に柊に覚え込ませるしかない。 「こんなに好きで好きで、嫉妬で我を忘れてキレるほど好きで、そう俺に思わせてるのは誰?」 「分から…なっ…あぁっ!」 「お前以外に誰がいるんだよ。」 強引に柊のシャツを脱がせ、紅く色づいた乳首を舌と指で愛撫する。 柔らかさとプニプニと弾力のあるそこは、舌と指先の刺激で少しずつ芯をもって硬くなっていく。 柊が呼吸を乱してビクンと身体を震わせていても、俺は容赦なく攻め続けた。 『その言葉』を聞きたいが為に。 [前へ][次へ] [戻る] |