◇にゃんこセリスcooking◇ ロック「おい、大丈夫か?」 セリス「にゃ〜!(任せなさい!)」 セリスは、小さなプラスチックナイフを持ち、人参に向かって格闘を始める。 どうやってもじゃれついているようにしか見えないが、横目で見ながらロックは米を研ぐことにした。 ロック「無理だったらすぐ言うんだぞ」 セリス「にゃっ(失礼ねっ)」 人参を剥き終わるのが、全て料理が出来た後になると予測したロックは、今日は肉じゃがを諦めて人参を使わない料理にしようと考え直す。 もう一度、セリスを見れば、耳を伏せながら両手で人参のヘタを何度も登っては切ってを繰り返している所だった。 目にはうっすら涙が滲んでいる。 ロック「…電子レンジで温めて、後から追加するか」 (使わなかったりして冷凍したら、多分泣くよな) 「にゃにゃにゃっ」、と横で鳴き声のする最中、肉じゃがの準備しはじめるロックなのだった。 ***** (セリス、お前は玉葱抜きな) (にゃ〜…) ◇終われ◇ [FF6ページへ戻る] [TOPへ戻る] 執筆者/羽織 柚乃 |