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その他小説
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 換気の途中で回り続けるカメラと気絶する不審者二人に気付いた酒田は。

 保健室にあったタオルで二人の手足を縛った後、ビデオカメラから記録媒体を取り出して。


「これは没収して、後で竜之介さんと検証しますからっ!」

「うわ…っ、止めろ酒田!それは流石にマズイんだよ!!」


 昨日の今日で竜之介に不甲斐ない姿を晒すことになったら、どうなるかわかったもんじゃねぇよ…っ。

 間違いなく今度こそ愛想をつかされる可能性が高いだろう。

 
「高城様の危機管理意識の低さを報告する良い機会なんで。
 未遂だから良かったものの、こんな弱そうな奴らに強姦されてたらどうする気だったんっすか??」

「どうするって……どうもしねぇ……」


 いつになくガミガミ怒る酒田は、それだけ心配かけたと言う事の表れだとは思うが。

 ……どうでも良いけど、説教を始める前に手錠は外してくれても良いんじゃねぇのか?


「高城様がソッチもオッケーなんて噂が流れたら、それこそまた脱退者が大量に出るのは目に見えてるっすよ?」

「ぐ…っ、情けない総長の元では戦えないって事か。
 わかった、その時は俺様も潔く引退する」

「だからそう言う意味じゃなくてですね……。
 Brightness所属したまんまで自分から高城様に手ぇ出した奴は、極刑に処する掟があるんで」

「……なんだそれ?」

「高城様が中3の頃……皆が抜けた理由に気付いてなかったんっすか??
 あんときの高城様、老若男女問わず誘われたら誰でも相手してたじゃないっすか。
 けどうちのメンバーはただ指くわえて見てるしか出来なくて、その状況に耐えれなくなった奴らが次々に脱退したんですけど?」

「………」

「そこまでしても高城様と関係持ちたかった奴らが多かったんすよ?
 だけど万が一の可能性なんて、残った奴らが潰すに決まってるのに。
 俺は逆に残った方が親しくなるチャンスだと思いましたけどね?
 実際こうやって信頼は勝ち得た訳ですし……」


 今まで気付いてなかった事実に唖然とする俺様に、酒田は畳み掛けるように言葉を続ける。


「うーーん、そうですね……。
 じゃあ、竜之介さんには黙ってますんで、口止め料と助けに来た礼ぐらい要求しても良いっすか?」

「まぁ……俺様の出来る範囲でならな?」


 はぁ…っ、こればっかりは仕方ねぇだろ?

 しぶしぶ俺様はそう答えると。


 それまで憤りを前面に出していた酒田は、もちろんですと満面の笑みを浮べた。



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あきゅろす。
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