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その他小説
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 俺様とのスキンシップには多少慣れてきたとは言え、どうやら人前では抵抗があるらしい。

 それも何かと口煩いBrightness関係者だと尚更だ。


 久しぶりに逢った尚人との時間を邪魔されたくない俺様は、酒田に向き直り高々と宣言する。


「今日は帰れ。尚人は俺様が送る」

「ええっ!?誰かに見られて噂になったらどうするんですか??
 高城様のファンから制裁食らうのはなおちゃんっすよ??」

「他人の目なんか気にしてられっか。
 俺様にも色々都合があんだよ……後の事はテメエらがどうにかしろっ!」

「はぁ…っ、俺達の今までの苦労はなんだったんっすか……。
 わかりましたけど、出来るだけ人前では仲良さそうにしないで下さいよ!?」

「善処は……する」
 
「うちの学校の奴が居たら、3mぐらい離れて歩く様にして下さいね!?
 あ、でも、送るって……もしかして高城様のバイクでですか??
 でもなおちゃんノーヘルはかなりマズいっすよ?
 確か竜之介さんが予備のメットをロッカーに……」

「煩ぇ、お前は小姑かっ!!」


 俺様だってこんな事もあろうかと、いつでもメットの予備ぐらい準備してある。

 尚人を送り届けるのだってコレが初って訳でもねぇのに、あーだこーだと難癖をつける酒田をとっとと追い出して。


「悪い、少し遅くなっても平気か?」

「あ、はい、家には連絡入れます。
 それで都合って……もしかしてアレですか?」


 にっこり笑って、甘い物欠乏症ですよね?と告げる尚人の様子に。

 いい加減この誤解を解かないと格好がつかない事に気付いた俺様は、それでも小さくあぁと同意した。



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