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青蓮学園物語
3 *
 一体翔太は何がしたいんだよーーーー!?

 よく考えて見れば、さっきまでよく似た体勢だったとは言えど、あれは僕も合意の上での行動で。

 意味もわからず恥ずかしい部分を真剣に見つめられても困るんだけど…っ。 


 もはや今更な気がしないでもないけど、手で隠そうとした僕に。


「アカン、痛いんやったら、ちゃんと見して?」

『なっ、何を……?』

「う〜ん、血ぃは出てへんみたいやけど……ちょこっと赤ぅなって腫れてきとるかもしれんなぁ?」

『………』


 今一番痛いのは後頭部だよ!!と、叫び出したいのをグッと我慢する。

 僕の口数が少ないのは、酷使した部分の痛みを堪えている所為だと、翔太が勘違いしている事に気付いたからだ。

 せっかく誤解してくれているのに、わざわざ訂正して自分勝手なわがままを暴露する必要はないよね??

 そう都合良く解釈した僕は、大人しく話を合わせる事にした。


 そりゃまったく痛くないと言ったら嘘になるけど。

 ちゃんと前もって解したし、激しくされた訳じゃないから、多少の違和感……擦れた内部がジンジンしている程度で。

 きっと大量に使用した潤滑剤のお陰でもあるのだろう。

 こればっかりは智兄に感謝だなぁ??とぼんやり思っていると。


「ハル、指入れるで?」

『えぇ…っ!?良いよ、それは自分で…っ』

「せやけどハルに任せたら、触ると痛いからってそのままにしときそうやしなぁ?」

『ぐ…っ、そんな事…っ』

「あるやろ?朝までぐっすり寝たかったら、ちっとは我慢せぇ」

『………』


 そう言われてしまうと、もう何も言い返せないんだけど…っ。


 抵抗するのを諦め、翔太に身を委ねる事にした僕は。

 しっかり後始末をお任せした挙句……。

 いつの間にか購入していたらしい痔の薬を注入されて、パジャマを着せられた頃には半分意識が飛んでいたのだった──。




【第13章 end】



 
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