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青蓮学園物語
26 *
 そんな僕の心情は態度にも表れていたんだろう。

 あからさまにホッとした表情を浮べた翔太に、ついつい僕も笑ってしまう。

 そりゃそうだよね、流石に今日だけは揉めたくはないよね?


「せやけど変に気ぃ使いすぎるんも良し悪しやなぁ?
 ハルに今更そんな誤解される事になるとは思わんかったわ」

『えっと、翔太の事を信じてない訳じゃなくて…っ、その、最終確認のつもりで……』


 真顔に戻った翔太に改まってそう言われ、多少後ろめたい気分になった僕がもごもごと言い訳をすると。

 翔太は少しだけ眉をひそめ。


「せやからそれが今更やって。
 俺はとっくの昔に答え出とるのに……むしろ未だに迷っとるんは、そんな事言うハルの方とちゃうか?」

『なっ、なんで…っ!?』


 僕に対する不信感が見え隠れする翔太の台詞に愕然とした。

 男同士裸で触れ合っている状況で、その発言はどうなんだよ…っ。


 実際、今日の僕はいつもより遥かに積極的に動いているつもりで。

 非難する事はあっても、される筋合いはないと思うんだけどなぁ??


 そもそも、こんな口論になった原因と言えば──。


『そんな風に疑われるぐらいなら、よっぽど痛い方がマシだよーーっ!!』


 もしも服を着ていたとしたら、翔太の胸倉を掴み上げる勢いでキレた僕に。


「ちょ、落ち着けハル…っ」


 慌てた様子の翔太の声は、完全に耳をスルーして。

 僕は怒りに任せて、思った言葉をそのまま口にする。


『よくよく考えたらね、翔太が中断するから悪いんだろ!?
 もう変な気遣いはいらないから、さっさと最後までしてよ!』

「はぁ?変な気遣いって、何なんその言いようは?
 俺かって必死で理性と戦っとったのに」

『だっ、だから、僕だって男なんだからね!?
 覚悟を決めた以上は多少痛くったって、その、途中で泣き言なんて言わないよ…っ』

「………」


 だんだん勢いがなくなっていく僕に、翔太は呆れた表情を浮べた。

 その瞳は言外に嘘吐けと責めているような気がして。

 つい緩みそうになった涙腺を止めようと必死で我慢して居ると。


「そこまで言うんやったら、俺かってもう手加減せぇへんからな?」


 そう宣言した翔太の両腕が僕の膝裏をがっちり捉えて。

 そのまま持ち上げられた事で無防備に晒された僕の秘孔へ、長く中断していたというのに何故かしっかりと硬い翔太自身をググっと押し付けて来た。



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あきゅろす。
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