青蓮学園物語
14
しかし、如月さんの暴露話はまだまだ続く。
「それだけじゃないぞ?
寝る時間を削って古文書読み漁ってる金子達に、どうせ起きてるんだろ?と言って不眠症の留学生押し付けたり。
お前がサボった分のクラスの雑用やらせたり……そりゃ、縁切られない方が逆におかしいだろ??」
そりゃいつまで経っても、機嫌が直らないはずだよーーー!!
最近ずっと蓮見先生が優の顔色を伺っていたのは、間違いなくそれが原因なんだと僕は確信した。
はぁ…っ、如月さんの説明を聞けば聞くほど、優が不憫でならないんだけど…っ。
そう感じたのは、僕だけじゃなかったみたいで。
「薄々気付いてましたけど、蓮見センセって最低ですね?」
心底軽蔑したと言わんばかりに、智兄は吐き捨てるように告げた。
基本的に外面の良い智兄が、ここまでマイナスの感情を露わにするなんて、めったにないんだからねーーー?!
「ちっ、それが仮にも教師に言う台詞か?
どいつもこいつも生意気な台詞ばっかり言いやがって……」
「自分が言われる様な事をしといて、簡単に開き直るなよ?
それで?相川がお前らに何の関係があるんだ?
もうここまで来たら何を聞いても一緒だから、素直に吐けよ」
ぶつぶつ文句を言う蓮見先生の態度に、如月さんが畳み掛けるように問いかける。
自分に関係する話なのに、こういう時に限って僕が口を挟むと碌な目に遭わなくて。
黙って傍観者で居ようと心に誓っていると。
「べっ、別に悪い事はしてないぞ?
転校して2ヶ月経っても、相川が部活入る気がないみたいだからだな。
学祭も近いし、少々フォローをー…」
『え?』
もしかして青蓮祭までに部活を決めろって話だったのか??
だけどそれなら、ここまで言いよどむ内容じゃないよね?!
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