青蓮学園物語
13
納得いかなくて、僕が1人で不貞腐れていると。
如月さんが時計を確認しながら、蓮見先生に向かって口を開く。
「本気で時間がないんだから早く説明しろ。
お前、一応生徒会顧問なのに遅刻する訳に行かんだろうが」
「あーーー、別に如月達が気にする程の話じゃないぞ?」
「だったら余計に早く言えっ!!
これ以上伸ばす様だったら、ある事ない事金子に吹き込むぞ?
もう後がないのは知ってるんだからな?」
ニヤリと笑った如月さんの顔は、蓮見先生の受難っぷりを把握している様で。
そこまで優に怯えるだけの弱みってなんだろう?と僕は考える。
「はぁぁ?卑怯だぞ、それは…っ」
如月さんの台詞に、さぁっと青褪める蓮見先生。
「自業自得だ。因果応報とも言うな?
無理矢理B組に縛り付けて委員長させてる癖に……更に厄介事を押し付けるからだ、馬鹿」
「あぁ……もしかして副寮長になったのに、クラス委員長も続投なんですか?」
智兄の問いかけに如月さんは頷いた。
「金子は本来ならA組なのに、蓮見が勝手にクラス調整してB組に入れた挙句。
副寮長やるから委員長降りますって報告された時のこいつの台詞が……」
「それは…っ、俺も引きとめようと思ってだな……」
「それだったらお前がうちのクラスに居る必要なくなるだろ?だぞ?
金子が豹変する瞬間を、目の前で見せられた俺の立場も考えろ!!」
『ええぇーーー!?』
それはあまりにも酷すぎるよ…っ。
今までの生活を全否定する言葉を投げられたのが僕だったら、絶対号泣しているに違いないよ!?
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