青蓮学園物語
5
はぁ…っ、絶対不自然だったよね??
先ほどまでの級友とのやり取りを振り返りながら、僕は落ち込んだ。
何で僕ってこうなんだろう……。
1つでも心配事があると、大抵他の事も上手くいかなくなって。
中途半端に誤魔化そうとするから、人間関係もおかしくなるんだよね?
頭ではわかっていても、その場面に直面するとついつい逃げ腰になってしまう。
智兄にもその場しのぎはいけないって言われたのになぁ……?
今までは僕が1人で勝手に泥沼にはまっても、幼馴染の雅史がフォローしてくれた後。
僕の悪かったところを指摘して、ガミガミと怒られてたんだよね……。
雅史の説教は半泣きで反省する僕の姿を見かねた周りの人が、もうそれくらいにしたら?と助け舟を出してくれるまで延々と続いて。
やっと開放された時には、二度と同じ過ちはしないと心に誓うのに。
暫くすると何故かまた同じパターンにはまっているんだよねぇ……?
うぅ…っ、何で僕って成長しないんだろう?
寧ろこの学園に来てからは甘やかされてばかりで、逆に退化している気がする。
叱ってくれる幼馴染が傍に居ない以上は、自分で考えてしっかりとした対応を取らないといけないのに。
こんな風に逃げる様に教室を飛び出して。
優と楓だけでなく、理由もわからず呼び出された翔太や、翔太を呼びに行った久我も不審に思うに違いないよね?
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