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青蓮学園物語
2
 だからと言って自分本位な感情で、簡単に決められる事でもないんだよね……。


 この一週間、1人で居る時はずっとその事を考えていたけど。

 どんなに悩んだところで、全てが丸く収まるような答えは出なかった。


 はぁ…っ、この際、智兄にも一緒に考えてもらおうかなぁ?

 絶対僕よりも周りが見えてると思うんだよね?


 だけど翔太との事で色々と引っ掻き回されて、いい加減ぶち切れた僕は。

 暫くの間、智兄のお世話にはならないと啖呵を切ったばかりだったりするのだ。

 なのに別件では相談に乗って欲しいだなんて、都合が良すぎるよねぇ?


 そしてそれに関連して、もうひとつ気になっている事があった。

 僕が智兄に本気で反抗してから、今日で3日目。

 いつもの様に呼び出されるどころか、何故か智兄の影すら見かけてなくて……もしかして避けられてるのか?


 僕の方は、ばったり出くわしたら気まずいんだろうなぁ?とは思っていたけど。

 だからと言って、今までの生活パターンを変えたりはしてないから。


 良く考えたらそれって凄くショックかも?

 なんだかんだで智兄は、僕を特別扱いしていて。

 何をしても見捨てられないって言う自信があったんだよねぇ。


『でも……僕は悪くないよね……?』


 そう自分に言い聞かせてみても。

 今まで2日と置かず電話やメールで呼び出されていた時は、かなり迷惑だと思っていたのに。

 連絡が途絶えた途端、こんなにも気になるだなんて…っ。



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あきゅろす。
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