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青蓮学園物語
X-Day前日【昼休み】
 そうして、あっという間に時間は経過し。

 昼休みを告げるチャイムの音で、僕は我に返った。



 どうでも良いけど……。

 ちょっと考え事している間に、4時限終わってるってどういう事なんだよ?

 この学園に来てから、数学以外ほとんど勉強していない事実に僕は愕然とした。


 今まで考えた事もなかったけど。

 いろんな事を両立できる奴らって凄いんだね……。


 前の学校の時は幼馴染の雅史のペースにあわせて、宿題や予習・復習もこなしていたから。

 それなりに成績を保てたのも、自分だけの力じゃなかったんだよねぇ?


 現に今は暇があると、好き勝手におやつを食べたり、惰眠を貪ってたりして。

 こんな生活態度をあの雅史に知られたら絶対怒られるよ!?


 下手な親より保護者らしいうちの幼馴染は、何故か僕と僕の母親には厳しくて。

 僕が元の生活に戻るって事は。

 すっかり緩んだ僕の態度をイチから叩きなおすと言う名目で。

 雅史の監視下で、連日規律正しい生活を半強制的に送らされるんだろう。


 集中力の足りない僕をやる気にさせる為の手段は。

 興味の対象を制限する事だって、前に智兄と話していたのを聞いた覚えがあるから。


 下手をすれば、オヤツ禁止令だけじゃなくて。

 宿題終わるまで翔太に逢うの禁止令なんて代物まで、飛び出すんじゃないのか!?


『絶対無理!!そんなの耐え切れる自信がないよ…っ』


 その事に気付いた途端。

 今までと違う理由で、やっぱり実家に帰りたくないと実感した僕だった。



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あきゅろす。
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