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青蓮学園物語
8
 朝のホームルームの内容も、青蓮祭に関するもので。

 どうやら11月に入ると、青蓮祭が終わるまでの間は、10分短縮授業になるらしい。

 その分長くなった放課後の時間を、クラス毎の青蓮祭の準備に充てるそうだ。


 そっか、通常の放課後は放課後で、部活毎にも何かしないといけないんだよね?

 あきちゃんが今日の生徒総会をもって、書記の任期が切れるから。

 一緒にどこかに所属して、そっちからも青蓮祭に参加してみても良いかもしれない。


 本格的にお祭りムードが高まる学園内に、僕は意味もなくワクワクした。

 いつまでこの学園に居られるのかはわからないけど。

 楽しい想い出は、出来るだけ多い方が良いよねぇ?



 そんな事を考えていると。


「あー、相川。
 非常に重要な話があるから、昼食後に視聴覚準備室な?」


 知らないうちに終わっていたホームルームの後。

 教室から出て行こうとした蓮見先生が、何かを思い出したように振り返って僕にそう告げた。 


 えぇ…っ、何かそこまで言われるような事あったかな!?

 問題の数学はなんとか赤点は免れたし。

 答案返却の時にサボった英語の点数は、5教科の中で一番良かったよね!?



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