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青蓮学園物語
3


「ハル、あと3秒で起きんと……どうなっても知らんからなぁ?」

『……へ?』


 そう言えば新しい起こし方、思いついたって言ってたね?

 ゆっくりカウントダウンする翔太の態度に。

 身の危険を感じた僕は、ゆっくり布団から身を起こそうとした……のに。


「はい、タイムリミットやで?」


 翔太はそう告げた後、もう一度僕から布団を剥がした。


 途端に眩しくなる視界に、2,3度瞬きをした後。

 にやりと笑う翔太を、ぼんやりした目で見つめ返すと。


「ふぅん、起きとったみたいやけど、折角やし試そか?」

『えぇ、何を??』

「コレなんやと思う?」


 そう問いながら翔太が後ろ手に隠していたものを、僕の目の前に突き出した。


『ん…っと、保冷剤……?
 って、えぇ!?それどうやって使う気なんだよ??』

「ホンマは直接コレをでこちんか首筋にくっつけるんが、一番簡単そうやけど……」


 流石にソレは可哀想かなぁ?と呟きながら、保冷剤を枕元に置いた翔太は。


『ちょっと、待って、翔太…っ、どこ触ろうとしてるの…っ』

「多分、これって一石二鳥やん?」

『ひ…ぁっ、それは反則だよーーっ!!』


 事もあろうに冷たくなった手で直接、ゆるく立ち上がっていた僕の下半身に触れて来たのだ。



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あきゅろす。
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