青蓮学園物語
2
なのに翔太は。
智兄に干渉されればされるほど、逆に決意が固くなったようで。
微熱プラス媚薬で朦朧とする意識の中でも、暴走しないように僕を遠ざけようとしたぐらいなんだよね?
結局その日は翔太が半分気を失うように眠るまで、薬の効果は衰えなかった。
最初は僕の手や口で対応したもののキリがなくて。
最終的に僕の内股を利用して、達する羽目になったのだった。
そのとんでもない経験のお陰で、僕の心の中に巣食う羞恥心がなくなったのは事実で。
そこまで見越して媚薬を準備したのだったら、ある意味智兄を尊敬するよ…っ。
でも良く考えてみれば、あれを飲むのは僕の方だった訳で。
普段から体を鍛えている翔太ですら、あくる日は夕方まで死んだように眠っていたのだから……。
それこそ体力なしの僕が飲んでいたのなら、今頃まだ寝込んでいたんじゃないのか??
更にそれには後日談があって。
同じ日に智兄も休んだもんだから、二人の間に何かがあったと邪推する奴らが後をたたなくて。
暫くの間、いろんな意味で大変だったんだよねぇ?
そんな事を布団の中で、思い返していると。
いつの間にかどこかに行っていた翔太が、ベッドサイドに戻ってきた。
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