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青蓮学園物語
7
 軽く黙りこんだ眞鍋に、翔太は更に追い討ちを掛けるように促す。


「んで何なん?俺らもそんなに暇ちゃうんやから、はよ言ってや?」


 翔太の言ってる内容は結構辛辣だが、顔を見ると笑っていて。

 わざと眞鍋をからかってるのが一目でわかる。


 あぁ、そっかぁ。

 僕はその様子を見て、直前までの自分の考えを改めた。

 プライドの高い堅物なタイプの相手には、マイペースな奴も良いよねぇ……。

 振り回されているうちにソレが快感(?)になって。

 それまで知らなかった自分の意外な一面を発見したりするんだよね。


 うーん、でも、何か引っかかるんだけど?

 暫く悩んだ後。

 はっ、と僕は気付く……それって。


『だッ、駄目っ!翔太は僕のだから…っ!!』


 瞬間的に叫んでから、現実と妄想の境目が曖昧になって居た事に気付いた。

 そうだった、眞鍋はそんな事全然言ってないから…っ。


 視線を感じて顔を上げると、今まで目の前で対峙していた二人が。

 唖然とした顔で僕を見つめているのを知って、僕は居た堪れなくなった。


 僕の失言はいつもの事だけど。

 正直、こんなに沢山の人が居る前でする発言じゃないよ…っ。

 そう思って周りを見渡してみると。
 

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