青蓮学園物語
3
えぇぇっ!?流石にコレは、人前ではマズいんじゃないのかー!?
予期しない翔太の行動に僕は固まった。
別にディープという訳ではなかったけど、恥ずかしい事には変わりないよーーっ!!
それもクラスメイト達の見ている前で……明日からどんな顔して登校したら良いんだよっ!?
そりゃ僕達が付き合ってる事はもう隠してないけど。
だからと言って。
同性愛を嫌悪する人達が居るかもしれないんだから、白昼堂々とキスして良い事にはならないと思うんだよね?
僕が傍観者側だったとしても目のやり場に困ると思うんだけどな?
そんな事をパニックになる頭で考えながら。
軽く触れただけですぐに離れていった翔太の唇を、目で追っていると。
「佐藤さん……貴方って人はっ!
一体どこまで俺を失望させたら気が済むんですかっ!」
心底忌々しいと言わんばかりの表情で、眞鍋が叫んだ。
「ん〜?別に俺のやりたい様にやっとるだけやん?
何でそれにお前が関係あるん?」
「ずっと同士だと思っていたのにっ!
それもよりによって夏目さんの大切な人に手を出すなんて…っ」
のんびりした口調で返す翔太に、納得いかないといった口調で眞鍋は詰め寄って来た。
もう完全に直前まで久我と言い争っていた事は頭にないようだった。
……って。
えぇぇえ、智兄の大切な人って何だよーーっ!?
噂に振り回されるのはもう良いよっ!!
それに眞鍋と翔太が同士ってどういう意味なんだよ!?
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