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青蓮学園物語
6
 状況も忘れて僕はそのまま自分の考えに走る。

 眞鍋ってタイプ的には誰に似ているんだろう?と僕は身近な人達の顔を思い浮かべていた。


 うーーん、やっぱり本人も尊敬していると言うだけあって碧か智兄かなぁ?

 中肉中背で引き締まった体は、しっかりと鍛えているのが伺えて。

 はぁ…っ、やっぱり僕も少しは筋肉付けないといけないかも?


 運動不足気味で、なおかつ甘いモノ大好きな僕は。

 このままだと将来の自分の姿を想像するのが怖いと改めて思った。


 久我と眞鍋の口論は、平行線なまま続いていたが。

 僕は傍観者なのを良い事に、不躾にも眞鍋をじっくりと観察する。

 その風貌はタチでもネコでもいけそうだった。


 うーん、そう言えば。

 あきちゃん達は眞鍋の事、ナルシストだって言ってたよねぇ?

 つま先から頭の先まで一分の隙もない真鍋の立ち振る舞いを見ていると、なるほど意識して行動しているのが感じ取れる。


 やっぱり眞鍋ってプライド高いのかな?

 だけどツンデレってタイプでもないから……これが小説なら鬼畜Sに捕獲されて。

 プライドずたずたにされて、気付けばM化しているんだよね?


 でも現実にそこまでの鬼畜なんて、中学生レベルで堂々と出回っている訳もなくて。

 だからと言って教師陣に、隠れ鬼畜なんか居たら逆に困るよっ!


 うーん、そうなると……?

 あぁっ、母さんならどうカップリングするのか、今すぐ電話して確認してみたいよーーっ。

 新たに目にした洗礼対象者を前に、僕の思考は完全に暴走していた。
 

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あきゅろす。
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