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青蓮学園物語
6
 その後──。

 伝言を聞いて合流した碧と優を含めた6人で、今後の対策を練る事になった。


 気になった楓の動向については、最初は取り乱していたがすぐに冷静に戻ったとの事で。

 今は何事もなく久我と二人教室に戻ったらしい。


 優からそう聞いて、その場にいた一同はほっとする。

 今後の僕達の関係がどうなるかはわからないけど……それは楓の判断に任せるしかないのだ。

 それよりもこれ以上被害が大きくならないようにする事の方が重要で。


「関係ない藤原を巻き込むのは本意じゃないから。
 夏目さんには相手役引き受ける代わりに、何をするかは生徒会側と俺で決めると告げてきた」


 そう渋面で告げる碧に、優が助かる……と頭を下げた。


「藤原を代役に指名したのもだけど、出し物がうちのクラスと被るのも痛い。
 まぁ、ただの偶然かもしれないけどな?
 ビフォーアフター狙いなら、シンデレラは最適だからね」

「あ、2−Bってシンデレラなん?もしかして主役って──」

『うっ、僕と久我が…っ。
 で、でも、智兄には言ってないよ?!』


 だけど智兄の情報網が侮れないのもまた事実で。

 偶然と考えるよりも、意図的にぶつけてきたと思った方が納得できる。


「でもなんで急に藤原の名前が出て来たんだろ?
 接点ってやっぱりはるちゃんなの〜?」

『昨日楓と二人で優を待ってる時、智兄と遭遇したんだよね。
 それで…っ、楓に興味持って…っ』

「えぇっ?あの夏目さんが何であんなオタクっぽい奴に興味持つんだよ!?」
 

 僕の台詞に南条が過剰反応した。

 楓のプライバシーに関わる事だから……あまり詳しい説明をする訳にもいかなくて僕が言いよどんでいると。

 急に何かを思い出した様に、あきちゃんがくすくすと笑い出した。


「そう言えば南条ってば、前に夏目さんに雑魚には興味ないって言われてたよね〜?
 でもはるちゃん達みたいに、下手に興味持たれる方が不幸かもよ?」


 あきちゃんの台詞に、その場にいた南条以外のメンバーが大きく頷いた。
 

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あきゅろす。
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