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青蓮学園物語
3

「そっ、それって言うのも、例の生徒会主催の劇の件なんだけど。
 今朝偶然夏目さんにあった副会長が託ったんだけど、どうしても結城が嫌ならと代役として指名してきたのが──」

「ハルって訳か…?」


 うぁ、その展開は僕もなんとなく想像できたよ…っ。

 きっと昨日の会議で碧を指名したのは、一時的な嫌がらせに過ぎなかったのだろう。


「違うよっ!!それならきっと碧ちゃんも喜んではるちゃんに押し付けたと思うけどっ。
 夏目さんの指定して来たのって、はるちゃんの友達の」

「僕も又聞きだからはっきりとは言えないんだけど。
 夏目さんの言う一見地味な相川の友達って…っ、あのオタク君だろ!?」

『ええっ!?まっ、まさか楓なのか?』

「はぁ?!なんでそこでシロップ出てくんの?」


 しまった、いろいろありすぎてすっかり忘れてたよーーーーっ!!!

 智兄が楓に興味を持った事、翔太にすら告げてなかった。

 と言うかこんな早くに智兄が次の行動に移すとも思ってなかったんだけど。


「名前まで知らないよっ。
 だけど結城が駄目なら、そんなタイプの地味な子相手でシンデレラがしたいって…っ」

「副会長の眞鍋 上総って1年生ね、碧ちゃんと夏目さんの熱烈ファンなんだって〜」

「二人の競演が見れるなんて眼福だって喜んでたのに……。
 一転して尊敬する夏目さんとオタクの劇なんて納得できないって僕に言ってきたから」

「僕達が2−Bで打ち合わせしてる処に、その話を聞いた南条が眞鍋連れて訪れたんだけど…っ」

「僕は悪くないだろっ!?早く結城に伝えたかっただけなのに」

「じゃあ誰の所為だって言うんだよ〜っ」

「あーー、もう、お前らの意見はどうでもえぇから結論を言えやっ!!」


 脱線気味に交互に語る二人の話を総合すると。

 副会長の眞鍋って奴が、キーパーソンなのか?
 

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