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青蓮学園物語
6
 流石にこの状況はマズイと思ったのか、翔太が慌てて仲裁に入る。


「あーー、ハル、眠い時に小難しい話されても訳わからんわなぁ??
 後は俺が噛み砕いて説明するしっ、とりあえず奢ったるから、なんか飲みにいこ、なっ??
 んじゃ、みんな打ち合わせ頑張ってな〜?」


 翔太はそう一気にまくし立てると、僕が返事を返す前に引きずるようにして教室の外に連れ出した。


 自動販売機経由で連れて来られたのは、屋上へと続く階段で。

 先に腰を下ろした翔太に、横に座るように促される。


「ホンマ焦った。
 まさかハルがあんなキレ方すると思わんかったわ……」

『……だって』


 僕だって後悔してるよ…っ。

 これが原因で碧や優と喧嘩になるとは思わないけど、多少嫌われたのは間違いないだろう。


「あと30分ぐらいあるから、ちょっと寝とき?
 今日はココほとんど人通らんはずやから」


 苦笑交じりにそう告げた後、翔太はポンポンと自分の膝上を叩いた。

 えっと……膝枕してくれるって事?

 でも階段で横になったりしたら通行の妨げになると思うんだけどなぁ???


 ぼんやり翔太の様子を立ち尽くしたまま見つめていると、翔太は僕の腕を引き強引に膝枕体勢に持ち込む。


「今度お礼に俺にも膝枕してな?」


 そうやって僕の髪を撫でながら優しい声で囁かれると、猛烈な眠気に襲われるんだけど……。

 確かに土砂降りの今日、屋上に用事のある奴なんてそうは居ないだろうから。


 翔太のお言葉に甘えて、今はこのまま眠ってしまおう。

 二人にどうやって謝るかは目覚めてからゆっくり考えよう……と思ったところで、僕の思考は霧散した。

 

[振り返る][様子を伺う]

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あきゅろす。
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