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青蓮学園物語
5
 
「それで四神相応っていうのはね──」


 造成時に「四神」の住処に相応しい場所をわざと作ってやる事で。

 東に川、西に大きな道、南に池、北に山……この地相の概念を取り入れて昔の都も作られたそうだ。


 そしてどうやらこの学園もその考え方を取り入れて、施設が配置されているらしい。

 学園創立時、そのアドバイザーとして優のお爺さんが関わったそうだ。


 まぁ、それは兎も角として……なんでお寺関係なのに神様なの?

 というか、それが何で黒チームに繋がるの???

 何でそんな説明を今受けている理由すら、僕の頭には理解不能だった。


 うううう、話が難しい所為で、だんだん眠くなってきたんだけど…っ。

 だからと言って、他の3人が感心しながら聞いてる話の腰を折る勇気は僕にはなくて。

 このまま大人しく最後まで聞くしかないのかなぁ?


「それでね、青蓮祭ではチームを4つに分けて四神をシンボルとするんだけど、そのチーム分けの方法が──」

『うぅ゙、もう訳わかんないよーーーっ!
 どこにも黒色も亀も出てこないじゃないかーーーっ!!』


 理解できない話が15分ほど続いたところで、耐え切れず僕は頭を抱えて叫んだ。


「いやだからハル、うちのチームが玄武やねんって」

『最初からそう言えば良いじゃないかっ!!』

「だって四神相応から、説明しろって言われたから」と優。

『じゃあ、全部碧の所為だーーっ!!』


 そう言って半泣きになりながらも僕は、八つ当たり半分でキッと碧を睨みつけると。

 滅多に怒りを表に出さない僕のその様子に、碧は一瞬怯んだようにも見えた。


 説明はもう聞きたくないけど、なんで玄武だと黒なんだよーっ!!

 こんなに頑張って話を聞いたのに、一番重要な疑問が解決されなかったんだけど…っ。
 

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あきゅろす。
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