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青蓮学園物語
2
 誰かが登校してきたのはわかったけど、眠気に負けた僕はそのままうつ伏せていた。

 用事のある人だったら誰か起こしてくれるだろうしね?


「おはよう、みんな早かったんだね?」


 苦笑交じりに告げたその声は聞きなれた物で。

 うちのクラス委員の優のものだった。


 和やかに挨拶を交わす4人の声を遠くに聞いて、僕はぼんやりと考える。

 あー、もしかしてタイムリミット?

 碧達はこの後優と打ち合わせするんだよね?

 呼び出した相手からは、翔太と僕だけが説明を聞いたら良いのかなぁ?


 そんな事を微睡(まどろ)みながら考えていたら。

 元クラスメイトの誼(よしみ)からか、優に軽口を叩く翔太の声が聞こえてくる。


「カネゴン今日は調子良さそうやな〜?
 昨日の夕方はそのまんま死んでもおかしないぐらい顔色最悪やったやんか?」

「そう言う佐藤だって、昨日俺達に密会バレた瞬間は笑えるくらい顔引きつってたけどな?」


 そう言いあった後、僕の耳に二人の笑いあう声が届く。


 いやいや今日もまだブラック優のままじゃないか??

 基本的に優ってイヤミとか全く無縁の人だと思ってたのに、騙された気分だよーーっ!!
 

[振り返る][様子を伺う]

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あきゅろす。
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