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青蓮学園物語
9
 
『それなら緑はダメなの?』

「そんなに黒イヤやったん??
 俺はハルと一緒の色になれてめっちゃ嬉しいのに……」


 不満気に問い掛けた僕に、翔太は悲しそうな顔を向ける。

 嫌って言うか、地味すぎるでしょ。

 体育祭でハチマキとかバトンが黒ってどうなんだよっ!!


 そんな僕達をそれまで黙って見ていた二人が口を挟む。 


「翔太、黒の意味から説明した方が良いんじゃないか?」

「確かに急に黒色って言われたら僕も戸惑うかもねぇ?」

「あー、そんならちゃんと説明したって。
 俺もマークが亀っちゅう事ぐらいしかよぉ知らんわ」

『へ?亀……?』


 マークって何??何で急に亀が出てきたの?

 もしかして、白組のマークは鶴かウサギなのか???


 更に謎が深まり僕は混乱する。

 そんな僕の様子に苦笑いしつつ、いつの間にか少し機嫌が浮上したらしい碧が色分けについての説明を引き継いでくれた。


「説明と言っても、まずは春樹の知識の確認からだな?
 四象とか四神と言う言葉は聞いた事はあるか?
 五行思想でも良いが──」

『ぅぅ、全然わかりません…っ』


 素直に僕が答えると、碧は小さくため息をついて長引きそうだ…と呟いた。


 そんな事言ったってそれと学園祭と何が関係あるんだよーーっ!!
 

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あきゅろす。
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