青蓮学園物語
7
「まぁそれはおいといて。
碧らは朝から用事って、なんか問題でもあったんか?」
洋風モーニングセットを片手に、空いていた窓際のテーブルに腰掛けながら翔太は碧に話しかけた。
「あぁ、学園祭の相談でB組の委員長と始業前に少し話が……」
「ふぅん?その言い様やと、俺らとハルんとこ、おんなじ色なんか?」
あー、そう言えば昨日聞いた気がする。
ホントは昨日打ち合わせする予定が、みんなローテンションで延期になったんだよね?
『あーっ!翔太に聞くの忘れてた…っ』
「へ?何を??」
急に叫んだ僕に、翔太はトーストにバターを塗っていた手を止めて問い掛ける。
今聞いても大丈夫かなぁ?と思いつつ、味噌汁に手をつけようとしている碧の顔色を伺うと、苦笑しながら小さく頷かれた。
相変わらず碧とあきちゃんの朝食は和風らしい。
『えっと、昨日碧にね、学園祭の詳しい説明は翔太にしてもらえって言われたんだよね?』
「他の奴と話してる最中だったから……説明始めると長くなるからな」
「あー、せやな、うちの学園祭はちょっと変わっとるしなぁ?」
流石にメンドクサイからって言われたのは黙っておこう。
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