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青蓮学園物語
3
 波多野の台詞に僕は軽く固まった。

 こ、この流れは…もしかしなくても核心に近づいたよ母さんっ!!

 とりあえず、何を言われても対処できるように落ち着こう……そう自分に言い聞かせながら口を開く。


『今はいない』


 うわっ、駄目だ。変に意識しすぎて、逆にものすごくそっけない言い方をしてしまったっ;;


『ぁっ、そのっ。きょ、去年は告白されて同級生と暫く付き合ってたけどっ、友達と遊んでるほうが楽しくてすぐ別れたっ』


 慌てて言い直したが、動揺してるのが目に見えて判る。

 最初の決意はどこにいったんだ、僕!!

 波多野は軽く翔太と目で会話したあと、こちらを見て言った。


「ホントに人を好きになったことある?あ〜〜、家族愛とかじゃなくて、恋愛で…ね?」


 そこまで言って一瞬泣きそうな顔をした後、言葉を紡いだ。
















「僕、今本気で好きな人、男なんだ」



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