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青蓮学園物語
2
 大暴れの後、やっとテーブルについた僕たちだったが、定食を食べながらも僕は少し怒っていた。


『もう兄でも弟でもないっ!!』

「うぁ、三行半だww」


 笑いのツボから未だ抜け出せないらしい波多野に対しても軽い殺意を覚える。


『絞め殺されるかと思ったのに!』

「ごめんなぁ〜〜?あんなに暴れとったのにいきなり動かんくなった時は、さすがにまずいと思ったわ」

『もう二度と兄弟ごっこしない;;』


 ほんとに苦しかったのだ。本気で非力な自分を恨んだ。


「まぁ、こんなことで怒ってたらこいつらには付き合えんぞ?」


 結城は冷静にそう言って食事を続けている。

 たしかにそうかもしれないけどー!ここには味方はいないのかっ!?


 ふと、さっき結城に目を逸らされたのを思い出す。


『そういえば、さっき目逸らしたでしょ?助け求めようとした時に』


 遠まわしに聞く気分でもなかったので、僕は直球で確認する。


「……悪かった」

「あ〜〜碧ちゃん男同士でいちゃいちゃしてるの見るの大嫌いだから」


 苦虫を潰したような顔の結城を見て、その隣にいた波多野が顔から笑いを消してそう言った。

 聞いているだけの翔太も難しい顔をしている。



 なんとも言えない空気が無言で食事を続ける4人を包む……。

 ふいに波多野が口を開いた。


「はるちゃんは、恋人いるの?」



[振り返る][様子を伺う]

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あきゅろす。
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