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青蓮学園物語
6
 優の恫喝の後、さっきまで騒がしかった教室が一瞬にして凍りつく。

 うぁっ、もしかしてコレなのか!?

 優が誰と親しくなっても陰口を叩かれない理由はっ。


『きょ…っ、恐怖政治……?』

「馬鹿野郎っ。相川、こんな時に問題発言するんじゃねぇ…っ」


 ぼそりと漏れた僕の脳内発言に、すぐ傍に居た蓮見先生が慌てて止めようとする。

 どうやら僕の声は優までは届かなかったみたいなのに。


 一方通行アイコンタクトが出来る優は、その場の空気を読んだみたいで、更に目付きが険しくなった。

 うぁーっ、コレだから感の良い奴は…っ!?


「折角人が庇ってやろうとしてたのに。
 議題に参加しないばかりか、恩を仇で返すようなマネするんならもう知らない」


 そう告げた後、僕から目を外して教室内をぐるりと見渡しながら。


「本人異論がない様なので、もうコレで決定します。
 それじゃ、今日は解散っ」


 そう宣言してさっさと教室を出て行く優を呆然と見送った後。

 急に議題が気になって黒板の文字を確認すると──。


『えぇ、創作劇……?現代版シンデレラって何……?!』


 想像通り、しっかり主役の欄には僕の名前が書かれていた。
 

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あきゅろす。
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