青蓮学園物語
5
前から思ってたけど、蓮見先生って意外と大人げないよね?
見た目はクールで多少神経質そうなメガネ(コレはあまり関係ない)なのに、内情はすぐ怒るし、かなりのいい加減体質だ。
そしていつものパターンだと……。
「この状況でぼんやりするとは相変わらずだな、お前は。
よーし、決めた。今日から暫く精神修行を兼ねて、俺のしもべとしてこき使ってやる」
『な…っ!どこの世界に教え子を下僕にする奴がいるんですか!?』
「ん……ココ?」
先生が小首をかしげても全然かわいくないからーっ!!
むしろ、一瞬ぞわわっと鳥肌がっ。
蓮見先生ってそんなキャラじゃなかったでしょっ!?
一体誰の真似なんだよーっ!!と訝しがりながらぶつぶつの残る腕をさすっていると。
前の黒板の方からバーンっと大きな音が聞こえて飛び上がる。
「うわっ、落ち着け金子…っ」
「センセまで邪魔するなら二人とも出てって下さいね?
貴方の場合、いつも通り何もしない方が楽ですから……」
急に焦り出した蓮見先生の背後では。
いつになく低い声の優が、転校して以来初めてみる怒り顔でコチラを睨んでいた。
[振り返る][様子を伺う]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!