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青蓮学園物語
4
 流石に智兄も僕の成績が酷いのを知ってる所為か、テスト終わるまでは何もしてこなかったけど……。

 無事とは言えないまでも一通り試験が終わった今、何かを仕掛けて来てもおかしくないのだ。


『そういえば試験終わるまで、翔太との関係もお預けだって話したかもしれない……』


 翔太との現状を説明した時に、確かその話も出た様な気がする。


 って事は、だ。

 まさにチョッカイを掛けるなら今日……と思われても仕方ない……のかも?


 そこまで気付いてるのに、一方的に智兄に振り回されるのはなんとなく嫌で。

 こりゃ、早々に何らかの対策を練らないとダメだ……と思った瞬間、バシッ!と頭に強い衝撃を感じた。


『……痛い…っ』

「ふん、そりゃ痛くしたからな?ほら、お前も起きろっ!」


 なみだ目になって見上げると、出席簿片手の担任と目が合う。

 その向こうでは、先ほどまで気持ち良さそうに眠っていた楓も頭を押さえていた。


「暴力教師……っ」

「あ?何か言ったか、藤原?
 皆が真剣に話し合ってる時に勝手な事してるお前らが悪いんだろ?」


 そうだよな、相川?と、こちらに話を振られても…っ!

 僕だって当事者なのに同意する訳にいかないでしょ?!


 普段とは打って変わり、何故か珍しくやる気を出している蓮見先生を見て僕は考える。


『……もしかして普段サボってるの、理事長にバレたんですか?』

「お前、俺を何だと思ってるんだ?
 小学生じゃあるまいし、親にバレたぐらいで急に態度改める訳ねぇだろ?」


 僕は多少気を使って、周りに聞こえないぐらいの小さな声でこっそり問い掛けたのだが。

 僕の質問に気分を害したのか、蓮見先生は堂々と凄み返した。
 

[振り返る][様子を伺う]

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あきゅろす。
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