青蓮学園物語
2
如月さんはそこまで説明すると一旦休憩だと言い、僕に出されていた麦茶を飲む様に勧めてきた。
……さっきからずっと思っていたのだが。
寮監室に戻って来て如月さんはサングラスを外した。
服のセンスは相変わらずなんとも言えないのだが。
(アロハにショートパンツに雪駄って…)
どう見てもヤ○ザにしか見えなかった如月さんの雰囲気はそれだけで一変した。
サングラスの下に隠れていたのは優しい感じの奥二重で……。
例えるなら、足の速い某メジャーリーガーに少し似ていた。
しかし何故アロハに雪駄?考えは結局そこに行き着く。
『雪駄って水虫の心配は無いだろうけど、雨の日は辛そうだよねぇ…?』
ハッ、知らず知らずのうちに口が動いていたっ><;
ソレを聞いた如月さんは、こちらを軽く睨みながらこう告げる。
「馬鹿、雪駄は雨の日に履いたら一遍に型崩れするぞ?言っとくけど一般常識だからな?」
絶対嘘だぁ…っ。そんな事、きっと一般人は知りませんからぁぁぁっ!
「さっきから思ってたんだが、相川っていきなり脈絡のない事言い出すな?
佐藤とは違った意味でのマイペースだよなぁ?」
勢いよく好き勝手喋りまくる奴と、話の流れを無視して唐突に話す奴のコンビって成立するのか…?と如月さんは呟く。
僕も疲れているが、如月さんからも相当疲れがにじみ出ていた。
(誰の所為だ!?)
[振り返る][様子を伺う]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!