青蓮学園物語
寮へご案内
如月さんに案内されて到着した中等部の寮は、僕の想像よりも大きかった。
流石に高級ホテルといった煌びやかな感じではないが、タイル張りの１１階建てで一見普通の分譲マンションのような雰囲気はあった。
「この建物に約450人住んでいるからな」
如月さんの説明によると、１Ｆ･２Ｆが全フロアの共有スペースで１Ｆに管理事務室・寮監室・売店・食堂。
２Ｆに大浴場と大会議室を含むミーティングルームがいくつかあるらしい。
３Ｆからの各階には２人部屋が２５室づつと共有スペースであるテレビがある談話室、ランドリーコーナー、自動販売機コーナー、ＯＡ室があるそうだ。
そしてそれぞれの部屋は、ワンルームマンションのように入り口を入ると１ｍ幅ぐらいの廊下が２．５ｍほどあって。
それに沿って左右に簡易キッチンとトイレ付きのユニットバス。
奥の部屋には２段ベッド、机とクローゼットが２つづつ、そして内線電話、校内ＬＡＮで繋がれたＰＣが１台あるそうだ。
ちなみにテレビを含むＡＶ機器は個人で持ち込みとか。
そこまで聞いて僕は思った。
『各部屋にＰＣがあるって珍しいですね？』
「あ〜〜、あれだ。知り合いのとこでリースしてるから意外と最新型だぞ？
この学校の理事長でもある隣の寺の住職が、自分の寺のHPも管理できないようじゃいい僧侶になれないって考えでな……」
うちの学校にきたからと言って、ほとんどの奴は僧侶になるわけじゃないのにな、と如月さんは苦笑した。
［振り返る］［様子を伺う］
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