青蓮学園物語
3
会話が平行線のまま、僕達は暫くの間睨み合った。
翔太のヤキモチだって言うのは判ってるけどさぁ……。
僕が智兄を好きって……それって僕の気持ちを信じてないって事だよね？
用心するに越したことはないって言うけど、いくら智兄でも嫌がらせで僕に手を出したりしないでしょ？
『智兄って如月さんと付き合ってるんだろ？
僕なんてどう見たって対象外じゃないじゃないかっ！』
「はぁーーーー！？ちょお待って、なんやそれは…っ」
翔太は僕の発言内容に本気で驚いていた。
あれ？あの二人って公認の仲じゃないの？
如月さんと付き合いだしたから、智兄は節操なし返上したんだと思ってたのに。
『え……？あの二人付き合ってないの？』
「そんな噂、これっぽっちも聞いた事もないわ。
どっから出てきたん、そんな話……」
『どこからって……智兄が半裸で如月さんとキスしてるの目撃したから』
「はあぁぁ！？なんなんそれっ？
ちょおハル、その話ちゃんと判る様に説明せぇや…っ」
目撃したっていうか、呼び出されて見せ付けられたと言ったほうが正しいんだけど……。
そう言えばこの話、話すの忘れていたかもしれない。
僕は翔太に促されるまま、何があったのか詳しく説明した。
［振り返る］［様子を伺う］
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