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青蓮学園物語
ライバル登場?
 さーっと血の気の引いた僕とは対象的に、須藤は満面の笑みで話し続ける。


「見たところ、波多野か結城の応援だね?
 不本意ながら今回は春樹君と敵同士になっちゃうんだよね……?」


 そう口にしつつも須藤の顔を見る限り、少しも残念そうに見えないのは何故っ!?

 むしろ今後起こるであろう騒動を前に、嬉々として見えるんですけどね……。


『それ以前に頭撫でるの、いい加減に止めて…っ』

「あ、ごめんごめん。
 あんまり猫耳が柔らかくて気持ちよかったから、つい…ね?」


 苦笑気味に謝ってくる須藤。

 はぁ…っ、こいつのファンがこんな顔みたら、何でもかんでも許しちゃうんだろうなぁ……?

 須藤といい、智兄といい、きっと周りがどういう風に自分を見ているのか理解した上での行動なんだろう。

 二人ともいちいち格好が様になり過ぎて、僕からすればなんとなく芝居掛かって見えるけど。

 そういう処が良いって言う奴らも多そうだ。


 そう納得しながら、じぃーっと須藤の顔を観察していると。


「ハルは教室戻るんとちゃうんかっ?
 いつまでそんなアホの相手しとんねんっ!!!」

「春樹君……上目遣いは反則だと思うよ?」

「雄飛の裏切り者ーーーっ!
 僕の目の前でワザと敵の子とベタベタしないでよっ!!」


 ほぼ同時に3方から声が掛かった。
 

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あきゅろす。
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