青蓮学園物語
9
「あ〜。ほんで皆さんはアンケート結果を見た俺達の反応を楽しみに来たっちゅう事ですか?」
収集が付かなくなりつつある2−Aの教室に、翔太の関西弁が響いた。
他の人達は口をあんぐり開けて状況を見守るしか出来なかったのに……ある意味勇者だよ、翔太っ!!
「違う違うっ、駆の所為で用件忘れるところだったじゃないか」
急に真顔に戻った智兄がそう言って紙袋を取り出した。
「4人に3−Aの皆からプレゼントだよ?
それとうちのクラスに貸衣装屋の息子がいるからカタログもおまけでね?」
クリーニング代だけで貸してくれるらしいよー?と言いながら、智兄はラッピングした可愛らしい袋をそれぞれに手渡す。
『ナニコレ?』
「選挙期間中は授業中もコスプレOKだから……。
4人が選挙終わるまでそれ付けてくれたら、クラスメイトが君達に投票してくれるって」
ニコニコ笑いながら歩さんが言った。
「逆に言えば付けなきゃ敵に回るよって事なんだけどね?」とキース先輩。
「うちのクラスの影響力は洒落にならないぞ?
クラブの元部長や委員会の委員長がごろごろしてるからな?」
間違いなく一番影響力がありそうな駆さんがそう告げる。
それって軽い脅迫……だよね?!
[振り返る][様子を伺う]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!