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青蓮学園物語
8
 それまで様子を黙って見ていたキース先輩が、綺麗な笑みを浮かべて問いかける。


「どうかな?少しは参考になった??」

「なる訳ないやんかぁっ!!
 あっ、すんませんっ、つい興奮してタメ口に…っ」

「佐藤の海パンとゴーグルは、ほぼ8割のクラスメイトからの支持だったんだが……」

「駆会長、真顔で残念そうに言わんといて下さいっ!」


 未だ笑って答えられない3人に代わって、翔太が1人で対応する。


「僕達4人でそれぞれ10種づつ選択肢を考えたんだよ?」と歩さん。

「裸エプロンや体操服とブルマーみたいなエロ系は、春樹の事を思ってちゃんと省いたんだからね?」


 にっこり笑ってそう告げる智兄。


 そんな選択肢が出た事自体が問題ですからあぁぁぁっ!

 と、言うか、その対象者って僕なのか……??


「基本的に変なコスは駆からの提案だよねぇ?」


 くすくす笑いながら歩さんがそう言った。


「いやー、駆の意外な一面を見たよ」

「意外とむっつりサンだったらしいよ?現会長様は」


 ニヤニヤ笑いながらそう言うキース先輩と智兄に、駆さんはムキになって言い返す。


「折角やるなら面白い方がいいと思って提案しただけだっ」

「だからって春樹にさせたい格好で、素肌に一回り大きいワイシャツ羽織らせたいとか言うとは思わなかったなぁ?」


 間髪入れず智兄がトドメをさし、駆さんは撃沈した。


「更に言うと佐藤の海パンも駆案だからね?」とキース先輩。

「あははっ、ここまで駆が弄られるのも珍しいね…?」歩さんが嬉しそうに言った。

「普段はお前のポジションだろうがっ!」


 からかわれすぎて流石にキレた駆さんの怒りの矛先が歩さんに向かった──。
 

[振り返る][様子を伺う]

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あきゅろす。
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