青蓮学園物語
3
はぁ…っ;;
ざわめきたつ周囲の状況に、何が起こっているかなんとなく想像がついて僕は憂鬱になった。
多分智兄か歩さんが来たんだろうなぁ?
そう思いながら最後の一欠けらを、必死で飲み込んでいると。
不意に法被集団の中から、悲鳴に似た叫び声が聞こえた。
「会長どうされたんですか?それに皆様が御揃いなんて珍しいっ!!」
その声にびっくりして顔を上げると、集団の中からポンっと飛び出して来たのは面識の無い小柄な少年で……。
キラキラした瞳で、僕の斜め後ろ辺を見つめていた。
あれ?駆さんが何故ココに?
聞き逃すところだったけど、皆様が御揃いって……?
ゴミを丸めながら首をかしげていると、急に背中に誰かが圧し掛かって来た。
『うぎゃっ!』
「ご飯食べ終わった?春樹で遊びに来たよー?」
頭の上から聞こえて来たのは、聞きなれた智兄の声で。
あきちゃんの応援に駆さんと智兄が一緒に来たのかな?と思いながら僕が振り返ると。
智兄の後ろには、何故か双子とキース先輩の姿があった。
えぇ!?今から何が始まるの??
「はぁ…っ、そこまで揃われたら逆に反感買うわ……」
驚く僕の耳に、翔太の呆れた声が聞こえた様な気がした。
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