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青蓮学園物語
応援とプレゼント
 
 
「どうしたの春樹?なんだか元気ないみたいだね?」


 1限目と2限目の休み時間、ぼんやり窓の外を見ていた僕に我がクラスの委員長様が声を掛ける。

 昔の知人から充電した元気は、1日目にして既に尽きかけていた。


『んーー、元気ないって言うか、やる気ないって言うか……』

「なんで?今日から波多野の選挙活動手伝うんじゃないの?」

『だってソレが一番のやる気ない原因だもん……』


 首を傾げる優に、僕は何と言おうか一瞬悩む。


『えっと……今朝ね、智兄にお昼休み楽しみにしてね?って笑顔で言われたんだよね……』


 げんなり。

 出来ることなら、もう一生智兄の笑顔なんて見たくないや……。

 笑顔の裏で実際は何考えてるのか判らないんだよねっ!

 智兄の笑顔=悪巧み進行中の図式が成り立っている今、僕は智兄に微笑まれるだけで腰が引けるのだ。


 と言うかお昼休みに何があるの……?


「あ〜、お昼休みはねぇ、選挙中唯一各教室をまわれる時間なんだよ」


 首を傾げる僕に優は答える。

 いやいや、僕何にも口に出してないからっ!


「春樹が考えてることはアイコンタクトで大概判るよ?まぁ、一方的にだけどね」

『便利って言ったら便利…だね……?』

「何かあったら、いつでも目で訴えなさい」


 そう言って優は笑うけど……。

 勘が良いだけでは済まされない優の特技(?)に、僕は改めて尊敬と畏怖の念を覚えた。
 

[様子を伺う]

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あきゅろす。
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