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novel



―side 有馬


有「おっそいなー委員長」


「お前、一緒に荷物取りに行ったんじゃねぇの?」


有「そうなんだけど、先に行っててって言われて荷物持って戻ってきたんだって」


心配そうな委員長の顔が印象的だった。

いつも何を考えているのかわからない彼が、顔に出るほどに保科の心配をしていた。
3年前は、もうちょっと笑う奴だったのに。


―きゃー!

―うおー!


深く考えに浸っていた分、耳をつんざくような黄色い声と野太い叫びに、本気でびっくりした。
慌てて教室のホールになっている場所を覗いた。


有「せ、生徒会御一行だ…」


会長、副会長、中西先輩、坂本先輩。
みんな大集合してる。

そっか。
保科と相模が生徒会に入ってるのか。


「おい!保科と相模どこ行った?」


「え、休憩してんじゃね?」


「もうとっくに過ぎてんだよ!会長達来たっつーのに!」


有「保科ならさっき見たよ」


「どこで!?」


ホールからキッチンに慌てて入って来たクラスメイトにそう言うと、グルンと勢いよくこっちを振り返った。







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あきゅろす。
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