七色学園
4月某日(t)
「ふぁぁ…」
桜舞う入学式。
でもぶっちゃけ校長の話とかどうでもいいんよね。
あぁ、眠い…
『これで、第○回入学式を終わります。』
お?終わった終わった!
これから俺の高校ライフが始まるんや!
「なぁなぁ、入学式んとき欠伸してたやろ。」
「へっ!?」
誰やねんいきなり!びっくりしたわ!
斜め下を見ればかわいい顔したヤツがこっちみてた。
「…誰?」
「テンション低っ!さっき隣やったやん!」
「そやっけ?」
「そう!西川貴教や。よろしくっ」
「西川、君か。俺は小川徹。こちらこそよろしく!」
「じゃぁあだ名"てっちゃん゙な?」
「まじか」
そういえば、俺がこの学校に入学したのはいっこ上に幼馴染みがおるからなんや。超頭いいんやで。
「あっ!けんちゃん!!!」
「おーっ!てつぅ!久しぶりやなぁ。」
「会いたかったでーっ!」
ぎゅうっとけんちゃんに抱きつく。
けんちゃんは背ぇ高いからガッと飛び付いても平気なんや。うらやましいなぁ
「てつよくこの学校入れたなぁ」
「なっ!普通科なら余裕やったんやで!」
「え、そうなん?」
馬鹿話を続けてると、後ろでガタッと音がした。
そこに立っていたのは長い髪のキレーな人。
「はいど…!?」
はいど?
けんちゃんの知り合いなんかな。
「てつ、ちょぉゴメンッ!!!!」
「え、けんちゃん!?」
もしやけんちゃんの彼女?浮気と勘違いしたんかも…あれ?俺男やで?それはないか!
まぁモテ男は大変ちゅうことやな。さすがけんちゃん!←
「てっちゃーん」
「あ、西川くん。」
「あれ、てっちゃんの知り合いなん?」
「そやで!けんちゃんゆうんやけどスッゴい人なんや!」
「へー!」
西川くんと並んで廊下を歩く。入学初日からけっこう楽しいな、
「そや、てっちゃん好きな歌手とかおる?」
「おるで!めっちゃかっこいいやつ!」
「だれだれ!?」
「あんな、アシッドアンドロイドいうて、インディーズなんやけどほんまかっこええの!」
「あしっどかー知らんなぁ」
「今度ライブ一緒行こうで!」
「お、ええねぇ!」
どんっ
「わぁっ!」
前を見て歩いてなかったせいか、人にぶつかってしまった。
「大丈夫?」
「あ、はい。すんませ…」
え!
「すんませんこいつがー。てっちゃーん?」
「……っきー?」
「「は?」」
「アシッドの、ユッキー…!?」
4月某日
それは、目の前に神様が降りたかと思いました。
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