鳳凰戦華伝
零宵国
物語の舞台となる国｡
世界の中では極東にあたる｡
絶対君主制の国で､富裕層と貧困層の貧富の差が激しい｡
昨今､反乱を起こそうとする者も増えているとか｡
しかし､未だ実行に移したものはいない｡
他国の評判も表裏のあるものばかり｡
と言うのも､零宵国の兵力が他国と比べてかなり高い為､目をつけられないようにと言うのが理由らしい｡
表向きは絢爛豪華で豊かな国､裏向きは悪逆非道で名高い｡
海に囲まれた島国であり､長い時間の中で培った独自の文化を誇る｡
壮麗且つ極めて優れた技術を持つ｡
中央政治は､「誓府」によって執り行われている｡
神に誓いを立てる神聖なる役所を意味してつけられた名だとか｡
しかし､その政治は非道なもので､貧困に喘ぐ人々も少なくない｡
八つの地方にそれぞれ領主が決められており､地方政治はその領主によって行われる｡
こちらも例によって例の如く､良政とは言い難い｡
土地を言い表す言い方としては､他にも土地名と言うものがあり､そちらは民衆の間で親しまれる呼び方｡
例として上げるなら､花椿と月下の故郷､雪火村があるのは土地の名を華騎､地方の名を彩韻｡
美和の住んでいた朴玻村のある土地の名は陽逆､地方の名を藍梓｡
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