精霊輪舞〜姫君見聞録〜 狂気 精霊の病気の一種のようなもの。 本来精霊に病は無いが、体内に保有する力の源、精霊因子が異常に増減すると起こる。 他者に操られるかのような感覚に陥り自我を失うため、精霊自身も狂気に犯されないように自らの力を調節する。 仮に狂気になってしまったとしても、衝動に抗い抑えることで治まるもの。なので一時的に姿を消すことがある。 その為、滅多に起きることではなく、史実においても狂気による事故は無いに等しい。 また理性すらなくす事例はさらに少ない。 力の暴走状態にあるため、非常に危険。 通常の精霊であっても人に害なす事があるが、精霊王クラスになると国一つ滅ぼしてしまうのではないかと危惧されている。 現在まで王国が続いている為、これまでに精霊王の狂気は起きていないものと思われる。 精霊因子の異常増減の原因は、人間の作り出した人工的な物質か、自然界及び精霊界のバランスが崩れたか、のどちらかになる。 人間は物質を世に出してしまう前に、人為的に取り出した精霊因子で予め実験する事が義務付けられている。 影響があると分かれば、国王が勅令としてその物質を作り出さないように、と国でもって取り組みをしている。 [*前へ][次へ#] [戻る] |