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07

「…やはりこの人数では分が悪い」




スカーは周りを見回して静かに呟く

しかも無能や手負いの者を合わせれば国家錬金術師が4人もいるなかで勝つことは正直難しい




「おっと!この包囲から逃げられると思っているのかね」




ロイが挑発してくるのも無視して、地面に手をつくスカー

そして地面を破壊すると地下へ逃げていった











「アルフォンス!!」




鎧を壊され動けないアルフォンスに駆け寄るエドワードとリタ




「アル!大丈夫かおい!!」





「この…バカ兄!!」

ゴンッと鈍い音をたててアルフォンスに殴られたエドワードは吹っ飛ばされる

リタは横を軽く飛んだエドワードに開いた口が塞がらない




「なんでボクが逃げろって言った時に逃げなかったんだよ!!」

「だからアルを置いて逃げる訳に…」

「それがバカだって言うんだ――!!」




本日、2発目のパンチ

リタを含め、周りは唖然とその光景を見ている





ちょっとまって?

この場合……次に言われるの、私?




アルフォンスが言ってることはリタ自身にもあてはまること

身の危険を感じたリタはその場をさりげなく去ろうとする。

……が




「どこいくんだよリタ!ボクはリタにもいってるんだ!!」

『髪はい!!』




あえなく撃沈




「兄さんもリタも!生きのびる可能性があるのにあえて死ぬ方を選ぶなんてバカのする事だ!!」

「あ…兄貴にむかってあんまりバカバカ言うな―――!!」




エドワードがそう言った途端、アルフォンスはキッと睨み付けエドワードの胸ぐらをつかんだ




「何度でも言ってやるさ!!生きて生きて生きのびてもっと錬金術を研究すればボク達が元の体に戻る方法も…

ニーナみたいな不幸な娘を救う方法も見つかるかもしれないのに!!」

「おれたち」




リザさんに上着をかけられ優しく笑うエドワード
リタはスカーとの戦闘で落ちた眼帯を拾い、それを握りしめた







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