第２話『青いワンピースの女性』
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案内人『ヤモリ』
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これは、今から５年前、私が中２の６月頃体験した話です…
学校で１時間目の授業中、外は雨が降っていました…
ふと、窓の外を見ると、校庭に傘もささずに雨の中で立っている女性がいる。
年齢は二十歳前くらい…
青いワンピース姿でこちらを見て何かを伝えようとしている様に見えました…
しかも、何か悲しそうな目をしている…
『岡さん!!岡さん!!』先生が私の名前を呼ぶ声にその方を見ました。
『今、期末テストの話をしているので聞いて下さいね。』
『あっ、はい』と返事し、暫くして窓の外を見るとついさっきまで居た女性の姿が見えない!!
あの、青いワンピースの女性は何だったんだろぅ…
そして、授業が終わり下校中…私はその女性の事が気になりながら帰宅しました。
『ただいまー。』
玄関のドア開けると、その何やら母が深刻そうな面立ちで電話を切るところでした。
『ママどうしたの？』と聞くと母は
『お隣のマミちゃん今朝病院で亡くなったんだって…』
『ご近所さんにそんな人居たっけ？』と聞き返すと、
『あら、覚えてないの？でも無理ないわね…
あなたが３、４歳頃までよく遊んでくれてたのよ。
でもその後、交通事故で植物人間状態だったの…』
母は押し入れからアルバムを取り出し
『この子がマミちゃんよ。』
と１枚の写真を私に見せました。
そこに写ってたのは幼い私を抱っこしている青いワンピースの女性…
こ、この人!!
そう、今日雨の中立っていたあの女性でした。
あの時、『マミ』さんは
なぜ校庭に居て何を伝えようとしていたのでしょうか？
そして、なぜ、悲しい目をしていたのでしょうか？
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【解説】
※『マミ』さんは死の間際、ずっと大事に思っていた主人公に会いに来たのでしょう…
しかも、何かを主人公に伝えようとしていた…
でも、なぜ悲しい目をしていたのか…
また遊びたかったのかと悔いていたのか？
それとも５年後以降の主人公の未来に良くない事が起ころうとしているのを伝えたかったのか？
それは、あなたの想像にお任せます。
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