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第11話『オウムのまーちゃん』
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案内人『ヤモリ』
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昨夜…大好きだった祖父が亡くなりました。



発見したのは、
毎日祖父を訪問介護しに来てくれていた女性の介護士さんです。


死因は、溺死…





祖父は
風呂場で滑って水が貯まっている浴槽の中へ
頭から入り溺れたとの事でした。




『お、おじいちゃん…』


私は、突然の祖父の死に棺の前で泣き続けてました。



『まーちゃんオハヨ!!
まーちゃんオハヨ!!』


その声の方を見ると、
祖父が生前可愛がっていた『まーちゃん』…


祖父の家の玄関で飼われていた一羽のオウムです…




私が、祖父の家に遊びに行くといつも玄関で、


『まーちゃんコンニチワ!!
まーちゃんコンニチワ!!』



といつも私を出迎えてくれていました。



『まーちゃん…』



私は泣きながら
『まーちゃん』の鳥籠を抱きしめていました…





そして、告別式の日、

私は涙をこらえながら参列者を出迎えていました…


『この度は御愁傷様です…』
と参列者の方々から言葉を戴く度、


私達遺族は、深々と頭を下げていきます。



私は、オウムの
『まーちゃん』の鳥籠を持って立っていました。



参列者の中には
『まーちゃん』を知っている人も多く、


『まーちゃん寂しくなったね…』


と声をかけてくれる人もいました。



しかし、ある女性が私達の前に来た時、


今まで、大人しかった『まーちゃん』が突如暴れ出したんです!!




『ギャー!!ギャー!!
ギャー!!ギャー!!』

バタバタバタ
バタバタバタ



『ギャー!!ギャー!!
ギャー!!ギャー!!』

バタバタバタ
バタバタバタ



『ど、どうしたの?まーちゃん?』


すると、次に
『まーちゃん』が喋った言葉に私は凍りつきました!!




『アノジジイ!!コロシテヤル!!』



『えっ?!!』



それを聞いた
私達の前に来た女性も明らかに動揺している…




そして、突然その場から走り去って行きました。






そして、葬儀が終わり2日後…

警察の方が来て、
祖父殺害容疑で第一発見者の女性の介護士が逮捕されたとの事を聞きました。




その女性は、
告別式で『まーちゃん』が喋った


『アノジジイ!!コロシテヤル!!』


と聞き動揺して走り去ったあの女性…





警察の話によると、
その女性は、仕事が終わり、
再び祖父の家に訪れ浴槽に水をはり、事故に見せかけて、溺死させたとの事です…



私は、その事を聞き
『まーちゃん』に報告しようと
『まーちゃん』の鳥籠がある部屋へと行きました…



『ま、まーちゃん?』





鳥籠の中で、『まーちゃん』は亡くなっていました…





それは、まるで、
真実を伝え





自分の最後の役目を終えたかの様に…
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【解説】

※オウムの『まーちゃん』…

これは昔、私の祖父が実際に飼っていて、祖父が亡くなった時、後を追うように死んでしまった『オウムのまーちゃん』からヒントを得て書いた作品です。



それはともあれ、
死亡した第一発見者の介護士の女性…

主人公の祖父を毎日介護していて、
何か恨みを持っていたのでしょうか?


そして、帰る間際に
玄関で

『アノジジイ!!コロシテヤル!!』

と愚痴として喋っていたのを『まーちゃん』が覚えて喋ったのでしょう…



ちなみに、最近の研究で、
オウムは訓練すると
言葉を覚えるだけでなく、
『色や、形を理解し記憶する事』
『言葉を理解し、意思を持って話す事』
が出来るという事がわかってきたらしく、
その知能は
『人間の5歳児くらいの知能』
だそうです。
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